再生トナーとは、回収した使用済みトナーカートリッジを分解・洗浄・修理・部品交換して、新しいトナーを充填したものです。プリンタにセットすることで新品同様に使用でき、かつコストが安いことから多くのオフィスなどで利用されています。
再生トナーは、中に充填されたトナーや摩耗した部品のみを交換するため、3~5回程度の再生利用が可能です。純正品に比べて約50~90%OFF(製品による)という価格で購入できるため、印刷にかかるコストを大幅に削減できます。
●純正品(国産)
日本のプリンタメーカーが国内向けに製造したトナーです。
【品質】国産なので品質は◎ 不良品はきわめて少ない
【価格】新品になるため、汎用品やリサイクル品と比べて高価
●純正品(海外製)
日本のプリンタメーカーが海外向けに製造するトナーです。
【品質】国産の純正品と変わらない。不良品はほぼ出ない
【価格】国産の純正品より少しオトク
●汎用品
製造メーカー以外のメーカーが製造するトナーです。
【品質】純正品と変わらないが、ときどき故障の原因になる
【価格】純正品に比べて安価
●リサイクル品
使用済みの純正品をリサイクルしたトナーです。
【品質】洗浄・修理をしているため、不良品は少し出やすい
(全体の2%程度)
【価格】いちばんリーズナブル
再生トナーは少し前まで、「純正品に比べて印刷が汚い」「トラブルが多い」というイメージがありました。コスト削減効果ばかりを追求し、品質の管理と向上をおろそかにした再生トナー取扱業者がいたためです。
しかし市場が生まれてから約20年、業界全体でその品質は年々高まっており、再生トナーに関するトラブルは大幅に減少しています。印刷のクオリティは、純正品の印刷物と比べても見分けがつかないほどです。
トナーカートリッジの再生利用は、産業廃棄物の削減につながります。ほぼすべてのオフィスがパソコン、レーザープリンタ・複写機を使用するこの情報化社会、また世界中で環境保護が叫ばれる循環型社会において、再生トナーを利用する企業も増えています。
現在、国内の再生トナー使用率は20%以上であり、環境意識の高い欧米ではこれを上回る利用率にあるとされ、この割合はさらに高まっていくものと見られています。
純正品や汎用品と比べて10分の1程度の価格で販売されているのが大きな特長です。プリンターの製造メーカーはプリンター本体の価格を抑え、そのぶんはトナーなどの付帯品に利益をのせています。一方でリサイクルトナーは多くの企業が製造しているため、価格競争が起こり本体の利益を付帯品にのせる必要がないことから、リーズナブルな価格に抑えられるというわけです。
リサイクルトナーは使用済みの製品を再生させるため、不具合が2%程度の確率で起こります。頻繁に交換される場合は不良品に備え、ストックをご用意いただいたうえでのご使用をおすすめします。